裁判所から来た手紙について
「先生、裁判所から手紙が来ちゃったんです!」
弊所でも、このようなご相談がたまにあります。
裁判所から手紙が来るなんて一般の方はあまりご経験がないので慌ててしまいますよね。
「裁判所からの手紙は無視してはいけない!」このような話を聞いたことがある方も多いと思います。
本当の支払督促であった場合にそのまま放置して何も対応しなかった場合には,強制執行されるなどの不利益を被る危険があります。
本当の少額訴訟手続であった場合にそのまま放置して,指定された期日に裁判所に出頭せず,かつ事前に請求を争う旨の書面を裁判所に提出しない場合には,相手方の主張を認めたものとされてしまうため,敗訴する危険があります。
もっとも、最近,身に覚えのない出会い系サイトの利用料などの支払いを求める架空請求について,督促手続や少額訴訟手続を仮装し又は悪用するケースがあるようです。
裁判所からの手紙が届いたら、
①本当に裁判所からの手紙なのか確認する
②その際、虚偽の連絡先の可能性もあるので、手紙に書かれている連絡先には連絡せず、発送元・連絡先が本当の裁判所であるかどうかを確認して下さい。
裁判所からの手紙が届きましたら、本物であれば急がなければなりませんが、慌てず一度落ち着いてみてください。
本物の裁判所からの手紙でしたら、一度専門家に相談することをおすすめいたします。